
ボイスパーカッション(以下ボイパ)・ビートボックスのパフォーマンスに慣れてくると、いつもの8ビートでは、物足りなくなります。メロの切り換わりや曲の〆などでは、ビートを細かく刻みたいですよね。
バスドラムのダブル奏法は、バスドラムを使ったビートを細かく刻む演奏方法のひとつです。しかしながら、ダブル奏法は、バスドラムの連打に適しているものの、ほかの音を組み合わせての演奏は適していません。
では、ほかの音を組み合わせながらバスドラムを細かく刻むには、どうすればよいでしょうか?
バスドラムの応用技!ボイパで刻むバスドラム3連打のやり方
バスドラムのダブル奏法は、簡単にバスドラムを連打することができるため、ビートを細かく刻みたいときに重宝されます。
しかし、ダブル奏法は、ほかの音と組み合わせて連打することを苦手としています。
ビートを細かく刻む演奏方法は、ダブル奏法のほかにバスドラムの3連打があります。バスドラムを3連打する演奏方法は、ほかの音とも相性がよいため、軽快にビートを刻むことができます。
バスドラムの3連打を習得するには、次の6つの練習が必要です。
- バスドラムを習得する
- バスドラムのダブル奏法を習得する
- バスドラムの3連打を聴いて、目指すべき音をイメージする
- 「トゥ・ク・トゥ」の発音に合わせて、唇を震わせる
- スタンバイの状態から、「トゥ・ク・トゥ」と発音する
- リズムパターンに組み込む
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
バスドラムを習得する
バスドラムの3連打は、読んで字の如くバスドラムの応用技です。そのため、通常のバスドラムの音を習得している必要があります。もちろん、通常のバスドラムを習得せずとも、3連打を身に付けることはできるでしょう。しかしながら、基礎をおさえているのとおさえていないのとでは、できあがりの質が雲泥の差です。
妥協せずに3連打を習得するためにも、まずは、基本のバスドラムを練習しましょう。以下にバスドラムのやり方や練習をまとめてありますので、参考にしてください。
すでにバスドラムを習得している方は、飛ばしても構いません。
バスドラムのダブル奏法を習得する
バスドラムのダブル奏法を習得することで、バスドラムを連打するという感覚を養います。ダブル奏法は、3連打に比べると難易度が低いため、練習すれば簡単に習得できるはずです。
以下にバスドラムのダブル奏法のやり方や練習をまとめてありますので、参考にしてください。
すでにバスドラムのダブル奏法を習得している方は、飛ばしても構いません。
バスドラムの3連打を聴いて、目指すべき音をイメージする
3連打の練習の準備として、まずは目指すべき音をイメージします。見当違いな音を出さないためにも、頭の中でしっかりとイメージしてください。
まずは、単音でバスドラムの3連打を聴いてみましょう。
次に、リズムパターンに組み込んだ一例を聴いてみます。
明確にイメージすることで、これからの練習に備えましょう。
「トゥ・ク・トゥ」の発音に合わせて、唇を震わせる
連打の仕組みは、ダブル奏法とほとんど変わりません。
まずは、唇を閉じて「トゥ・ク・トゥ」と発音しましょう。このとき、息だけで発音するように心がけてください。発音するたびに、空気の塊が唇から出ていくはずです。空気の塊に合わせて、唇が「ブル・ブル・ブル」と震えます。この振動音が、3連打の音の原型です。
音の原型が確認できたのなら、徐々に発音する速さを上げましょう。テンポよく発音することで、バスドラムを連打してあげます。
スタンバイの状態から「トゥ・ク・トゥ」と発音する
スタンバイをすることで、音の原型に破裂音を加えます。
まずは、口の中でスタンバイの状態をつくってください。口の先端の圧力を緩めることなく、「トゥ・ク・トゥ」と発音します。すると、先ほどまでとは異なって、バスドラムのような大きな破裂音がなります。破裂音を軽快に連打することで、バスドラムの3連打は完成します。
あとは、好みの音色に調整するだけです。息だけで発音していたところに、声を加えていきます。今まで通り「トゥ・ク・トゥ」と発音するのもいいでしょう。重い音がほしいのであれば、「ドゥ・グ・ドゥ」のように濁音を発音するとよいでしょう。
「スタンバイがどのようなものかわからない」という方は、以下の記事を参考にしてください。
また、「スタンバイのやり方がわからない」という方は、以下の記事を参考にして練習しましょう。
リズムパターンに組み込む
練習の仕上げとして、バスドラムの3連打を入れたビートを刻んでみましょう。以下に参考音源を載せておきます。まずは基本をおさえてから、あなた好みのビートにアレンジしましょう。
基本
発展
「8ビートの刻み方がわからない」という方は、以下の記事を参考にしてください。
また、今回例として載せた音源には、ハイハットとシンバル、スネアドラムの音があります。これらの音を出せない方は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
バスドラムを連打する方法は、ダブル奏法のほかに3連打があります。ダブル奏法は、バスドラムのみの連打を得意としているのに対し、3連打はほかの音と組み合わせた連打を得意とします。
バスドラムの3連打を習得するためには、次の6つの練習が必要です。
- バスドラムを習得する
- バスドラムのダブル奏法を習得する
- バスドラムの3連打を聴いて、目指すべき音をイメージする
- 「トゥ・ク・トゥ」の発音に合わせて、唇を震わせる
- スタンバイの状態から、「トゥ・ク・トゥ」と発音する
- リズムパターンに組み込む
連打は派手に聴こえるため、ついついビートに組み込みたくなります。しかしながら、無理に連打をしすぎると、ひとつひとつの音が雑に聴こえたり、走りがちな演奏になりやすいです。連打を多用せずに、使いどころを見極めてビートに組み込むということを忘れないでください。
バスドラムの3連打のほかにも、ボイパには数多くの音があります。詳しくは以下の記事にまとめてあります。こちらも合わせてご覧ください。
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